ひげっちが好むものごと。

詩歌とボドゲを中心に書きたいことを書きます。

第45回 はまゲー ビブリオバトル・原稿

はじめに

 

 ひげっちがよくお邪魔させていただいている横浜ボードゲームサークル(通称:はまゲー)では、「漫画ビブリオバトル」なるものを開催しています。簡単に説明すると、毎回テーマに沿ったオススメの漫画を参加者が1タイトルずつ5分間で紹介し、その後投票して1位の人が優勝!というものなのですが、3年前くらいからちょくちょく参加させていただき、これをきっかけに友達の新たな一面を知ったり、面白い漫画に出会えたり、他ではなかなか味わえない緊張感が味わえたりと、自分にとって得しかないイベントです。

 

 今回(2019年1月)のテーマは「好きな異性のキャラクター」。漫画やアニメ、ゲーム等に出てくる好きな異性について5分間語るというもの。

 

 私がしゃべった内容についてまとめたものを以下に掲載します。ご興味があればどうぞ。

 

 ちなみに、他に以下のようなキャラクターが紹介されていました。

 

 

 

発表原稿

 

 私の好きな異性のキャラクターは『究極超人あ〜る』に登場する、大戸島さんごさんです。いちおう、新装版コミックスの2巻の表紙(1巻は主人公のR・田中一郎)になっていることからも、本作のヒロイン的な位置付けのキャラクターと言えると思います。

 

 有名な作品なので、ご存知な方も多いことでしょう。「元気な女の子だったな」くらいの印象の方もいらっしゃるかもしれませんが、まず彼女の属性をまとめてみます。

 

「大戸島さんご」の属性(私見

  • ショートカット
  • ボーイッシュ
  • 貧乳
  • 運動神経が良い
  • オープンな性格
  • 下ネタ好き

 

 このうち最初の二つ、「ショートカット」で「ボーイッシュ」な女の子は、ゆうきまさみ先生の作品のヒロインでは割とよく出てきます。『機動警察パトレイバー』の泉 野明、『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』の渡会 ひびき、『白暮のクロニクル』の伏木 あかりといったヒロイン達もタイプは異なるものの、みな「ショートカット」で「ボーイッシュ」な女の子と言えると思います。これは想像ですが、おそらく、ゆうき先生自身がこういう女の子がタイプなんだと思います。逆に言えば、先生自身が好きだからこそ、ゆうき先生はこのタイプの女の子を描くのが実に巧く、先に挙げたキャラクター達が魅力的になっているのだと思います。

 

 おっぱいに関しては、自分は割とオールラウンダーなので、大きさにこだわりは無いほうですが、彼女の場合は作中で貧乳をネタにいじられる事が多く、それに対して「ムキになって怒る」という貧乳キャラのお手本のようなリアクションをしてくれるのがいいのと、彼女自身がわりと自己肯定感が強い性格の中で貧乳が数少ないコンプレックスになっているので、この属性がいいアクセントになっていると思っています。

 

 運動神経が良いのは、個人的に「運動神経の良いヒロインにハズレ無し」という持論があるくらい、好きな属性です。パッと思い付くのは『とらドラ!』のみのりんや、『それでも町は廻っている』の紺先輩などのキャラも運動神経が良いキャラで、どちらも好きなキャラです。

 

 次に、性格ですが、彼女は快活、元気、誰にでも分け隔て無く接するというオープンな性格です。ここが一番、私がさんごさんを好きな理由と言っても過言では無いと思います。というのは、『あ~る』を私が初めて読んだ時、私は9、10歳くらいだっと記憶しており、早い人だと異性を意識して仲良くし始める時期だと思いますが、私は精神年齢が低く男友達と遊ぶのが一番楽しいタイプだったので、リアルの世界では、女の子に興味はものすごくありつつも、どう接して良いかわからない状態でした。なので、いわゆる『ドラえもん』のしずかちゃんみたいな正統派な「みんなのアイドル」タイプだと、どうしても自分がそういう子と仲良くなっている姿がイメージできないという感じでした。その点、さんごさんのようなオープンな女の子なら、ワンチャン、「対女の子」のコミュ力がゼロの私でも仲良くなれるかも・・・という妄想を抱かせてくれる存在でした。ここが一番、私がさんごさんを好きになった理由だと思います。

 

 最後の下ネタ好きという属性に関しては忘れられないシーンが新装版コミックスの8巻にあります。光画部の面々が雪深い東北に撮影旅行に行った時に、あ~るとたわば先輩が雪の中からタバコやコカコーラの自動販売機を見つけた時に、さんごさんが「明るい家族計画は?」と尋ねるシーンです。初めて読んだ時に小学生だった私は、このシーンの意味が分からず、「?」となりました。下ネタ嫌いという設定のたわば先輩がその後に怒り出すところからして、なんとなく下ネタなんだろうな、というのは理解したものの、「家族の計画って何だ・・・?」という感想でした。もう少し年齢が低かったら、無邪気に親とかに「ねえねえ、これどういう意味?」と聞いていたかもしれません。しかし、そこは小学校高学年なりに、何となくこれは聞いたらいけないことな気がして、当時はネットも無かったので、しばらくの間、もやもやしたままでいました。結局、このシーンの意味が分かったのは高校生くらいになってからだと記憶しています。というわけで、オトナの階段を登るのをちょっとだけ手伝ってもらった、さんごさんを好きな異性のキャラクターとして紹介させていただきました。初めて読んだ時から今まで約30年間、ずっと自分の中では「憧れのおねーさん」です。