ROTH BART BARONについて
どうも、ひげっちです。
今日は、最近ドはまりしているアーティストである、ROTH BART BARON(ロットバルトバロン)について紹介したいと思います。
ホームページによると、ROTH BART BARON(以下、RBB)は
- 2008年に結成された日本のインディーフォークバンド
- 海外レコーディングを積極的に行っている
- 日本のみならず世界各国でライブ活動も行ってきた
という、インディーながらワールドワイドに活躍しているバンドであることがわかります。
まずは、私が今のところRBBで一番好きな最新作『極彩色の祝祭』から、「極彩|IGL(S)」という曲を昨年末に行われたライブバージョンでご覧ください。
極彩|IGL(S) - ROTH BART BARON live at Persimmon Hall 2020.12.27
RBBは本当に多彩な魅力があるバンドだと思いますが、その一つは印象的で美しいメロディーでしょう。ヴォーカルと作詞作曲を担当する三船雅也さんは、耳馴染みが良いのに何度も聴きたくなるような、不思議な力を持ったメロディーを作る方だと思います。
また、高音域を多用する三船さんの中性的な声と歌唱も魅力です。さらに、バンドマンと言うより、「音楽家」と呼ぶのが相応しいような、三船さんの佇まいも華があってカッコいいなあ、と憧れます。
そして、歌詞、これがまた良い。三船さんはかなり色々な音楽を聴いてきている、音楽IQの高い方とお見受けしていて、そういった方はとかく難解な詞を書いたり、英語詞にしたりしがちだと思うのですが、三船さんは違います。シンプルな誰にでも解る言葉を使い、ストレートなメッセージを伝える曲が多いです。
前述の「極彩|IGL(S)」という曲の歌詞はこんな感じです。
君の物語を 絶やすな 絶やすな
君の物語を 絶やすな 絶やすな
誰かが作った幸せに 逃げるな 逃げるな
これから目にすることを 恐れるな 恐れるな
祝祭が見たいんだ 極彩色の心で
極彩|IGL(S)/ROTH BART BARON
この曲を初めて聴いたのは去年の秋のことだと記憶していますが、コロナ自粛疲れでカッサカサだった心にこの歌詞はめちゃくちゃ沁みました。この時代に、聴き手に「君の物語を絶やすな」と歌う三船さんはとても熱い心を持つと同時に、とても誠実な方だと思います。自分のしたいこと、やるべきこと、そしてあるいは命そのものが危機にあると言ってもいい昨今、このメッセージはより多くの人に聴かれるべきだと感じました。
RBBは、とても意欲的にSNSやYouTube、クラウドファンディングなどを活用しており、公式チャンネルでYouTubeにライブ丸々一本の動画が上がっていたりします。ドはまりしている私でもさすがに全部は見られていない分量です。
ROTH BART BARON "HEX" TOUR | FULL SET | Dec 9th 2018 (Japan)
サブスクのおかげで、旧譜も聴くことが出来ていますが、前作『けものたちの名前』も相当の名盤でした。リード曲の「けもののなまえ」もゲストヴォーカルのHANAさんと三船さんの掛け合いが光る名曲なので、ぜひご一聴を。
けもののなまえ feat. HANA|ROTH BART BARON - studio session -
ここまでライブ映像をご覧になった方には分かると思いますが、RBBはかなりの大所帯バンドです。ただ、大半はサポートメンバーであり、結成時からのメンバーは三船さんとドラムの中原鉄也さんの2名だけです。しかも、この前作『けものたちの名前』を最後に、中原さんもバンドを脱退されています。実質、現在のRBBは三船さんのソロプロジェクトの色合いが強いものとなっていますが、それでも数多くのライブやレコーティングを通して、サポートメンバーと三船さんとの繋がりは強固になってきていると感じます。そんなバンドの調子の良さが伝わる動画を最後に貼っておきます。
Innocence at 新代田 FEVER | 2020.7.11 by ABANK
新しい時代の音を鳴らす野心と意欲を持ったバンド、ROTH BART BARONをこれからも応援してゆきたいです!
(了)