ひげっちが好むものごと。

詩歌とボドゲを中心に書きたいことを書きます。

ごいたの魅力について

ひげっちは2年くらい前から、
「ごいた」というゲームにハマっています。

 

ごいた関連のことをSNSに投稿すると、
「ごいたって何?」という質問をよくされるので、
すでにたくさんの説明サイトがありますが、
私なりにごいたとその魅力を紹介させていただこうと思います。

 

ごいたってどんなゲーム?

 

f:id:hidgepaso0713:20190129201035j:plain

ごいたのプレイ風景

 

簡単に説明すると、

 

  • 2対2のペア戦。向かい合った人が味方。
  • 将棋に似た駒を使う。(カードや牌もある)
  • 最初に8個の駒を出し切った人がアガリ
  • 8個目に出した駒の種類に応じた点数が入る。
  • 先に150点取ったペアの勝ち。

 

といった感じのゲームです。

 

これだけだと正直良く分からないと思うので、
ルール等の詳細を知りたい方はかたすみさんのブログが
私の説明の数倍わかりやすくて、オススメです。

 

katasumatsuri.blog.fc2.com

 

 

どこが面白いの?

 

他力本願でルールを知ってもらったところで、
「じゃあ、ごいたってどこが面白いの?」というところを
解説してみようと思います。

私が考えるに、ごいたの魅力は大きく分けて以下の4つです。

 

1.シンプルさ・プレイ時間の短さ

 手駒の8個を全部出せば勝ち、というシンプルなルールと、1ゲーム長くても30分程度なので、ついつい「もう1回!」となり、やめられない・とまらない状態になりがちなゲームです。

 
2.読み合いの楽しさ

 味方や相手の持っている駒は自分からは分からないため、ゲーム中に味方や相手の出す駒(あるいは出さなかったこと)から、彼らがどんな駒を持っているのか、想像しながらプレイすることになります。ゲームが進むにつれて、だんだんと味方や相手の手駒が分かってくるのはスリリングです。


3.運と経験のバランス

 ごいたは俗に、運が7割(異論は認めます)のゲームと言われます。場合によっては、手駒を配られただけでアガリのケースもあるくらいです。ただ、残りの3割はやはり経験や実力がものを言います。やりこむうちに、自分が強くなっていくのを実感できるものの、やっぱり運が無いとどうしようもないことも多く、「ごいたなんて運ゲーだ!」と叫ぶ愛好家もたくさんいますが、そんな彼らは大抵ごいたにどっぷりハマっているので、運ゲーと言いながらごいたを続けます(笑)


4.味方と息が合った時の快感

 最後に、ペア戦である故の醍醐味が味方との連携が上手くいったときの達成感です。自分の出す駒にメッセージを込めたり、味方の出す駒の意図を読み取ることで、自分の手駒があまり強くなくても、味方のアガリをアシストしたり、二人で協力して相手方を攻めたりすることができます。こうした連携が噛み合ったときには、他のゲームではなかなか味わえない快感を感じることができると思います。

 

ごいたを始めたくなったら

 

以上、ざっとではありますが、ごいたの魅力についてご紹介しました。

 

もし、「ごいたをやってみたい!」という方がいましたら、
お気軽にお声かけください。

第45回 はまゲー ビブリオバトル・原稿

はじめに

 

 ひげっちがよくお邪魔させていただいている横浜ボードゲームサークル(通称:はまゲー)では、「漫画ビブリオバトル」なるものを開催しています。簡単に説明すると、毎回テーマに沿ったオススメの漫画を参加者が1タイトルずつ5分間で紹介し、その後投票して1位の人が優勝!というものなのですが、3年前くらいからちょくちょく参加させていただき、これをきっかけに友達の新たな一面を知ったり、面白い漫画に出会えたり、他ではなかなか味わえない緊張感が味わえたりと、自分にとって得しかないイベントです。

 

 今回(2019年1月)のテーマは「好きな異性のキャラクター」。漫画やアニメ、ゲーム等に出てくる好きな異性について5分間語るというもの。

 

 私がしゃべった内容についてまとめたものを以下に掲載します。ご興味があればどうぞ。

 

 ちなみに、他に以下のようなキャラクターが紹介されていました。

 

 

 

発表原稿

 

 私の好きな異性のキャラクターは『究極超人あ〜る』に登場する、大戸島さんごさんです。いちおう、新装版コミックスの2巻の表紙(1巻は主人公のR・田中一郎)になっていることからも、本作のヒロイン的な位置付けのキャラクターと言えると思います。

 

 有名な作品なので、ご存知な方も多いことでしょう。「元気な女の子だったな」くらいの印象の方もいらっしゃるかもしれませんが、まず彼女の属性をまとめてみます。

 

「大戸島さんご」の属性(私見

  • ショートカット
  • ボーイッシュ
  • 貧乳
  • 運動神経が良い
  • オープンな性格
  • 下ネタ好き

 

 このうち最初の二つ、「ショートカット」で「ボーイッシュ」な女の子は、ゆうきまさみ先生の作品のヒロインでは割とよく出てきます。『機動警察パトレイバー』の泉 野明、『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』の渡会 ひびき、『白暮のクロニクル』の伏木 あかりといったヒロイン達もタイプは異なるものの、みな「ショートカット」で「ボーイッシュ」な女の子と言えると思います。これは想像ですが、おそらく、ゆうき先生自身がこういう女の子がタイプなんだと思います。逆に言えば、先生自身が好きだからこそ、ゆうき先生はこのタイプの女の子を描くのが実に巧く、先に挙げたキャラクター達が魅力的になっているのだと思います。

 

 おっぱいに関しては、自分は割とオールラウンダーなので、大きさにこだわりは無いほうですが、彼女の場合は作中で貧乳をネタにいじられる事が多く、それに対して「ムキになって怒る」という貧乳キャラのお手本のようなリアクションをしてくれるのがいいのと、彼女自身がわりと自己肯定感が強い性格の中で貧乳が数少ないコンプレックスになっているので、この属性がいいアクセントになっていると思っています。

 

 運動神経が良いのは、個人的に「運動神経の良いヒロインにハズレ無し」という持論があるくらい、好きな属性です。パッと思い付くのは『とらドラ!』のみのりんや、『それでも町は廻っている』の紺先輩などのキャラも運動神経が良いキャラで、どちらも好きなキャラです。

 

 次に、性格ですが、彼女は快活、元気、誰にでも分け隔て無く接するというオープンな性格です。ここが一番、私がさんごさんを好きな理由と言っても過言では無いと思います。というのは、『あ~る』を私が初めて読んだ時、私は9、10歳くらいだっと記憶しており、早い人だと異性を意識して仲良くし始める時期だと思いますが、私は精神年齢が低く男友達と遊ぶのが一番楽しいタイプだったので、リアルの世界では、女の子に興味はものすごくありつつも、どう接して良いかわからない状態でした。なので、いわゆる『ドラえもん』のしずかちゃんみたいな正統派な「みんなのアイドル」タイプだと、どうしても自分がそういう子と仲良くなっている姿がイメージできないという感じでした。その点、さんごさんのようなオープンな女の子なら、ワンチャン、「対女の子」のコミュ力がゼロの私でも仲良くなれるかも・・・という妄想を抱かせてくれる存在でした。ここが一番、私がさんごさんを好きになった理由だと思います。

 

 最後の下ネタ好きという属性に関しては忘れられないシーンが新装版コミックスの8巻にあります。光画部の面々が雪深い東北に撮影旅行に行った時に、あ~るとたわば先輩が雪の中からタバコやコカコーラの自動販売機を見つけた時に、さんごさんが「明るい家族計画は?」と尋ねるシーンです。初めて読んだ時に小学生だった私は、このシーンの意味が分からず、「?」となりました。下ネタ嫌いという設定のたわば先輩がその後に怒り出すところからして、なんとなく下ネタなんだろうな、というのは理解したものの、「家族の計画って何だ・・・?」という感想でした。もう少し年齢が低かったら、無邪気に親とかに「ねえねえ、これどういう意味?」と聞いていたかもしれません。しかし、そこは小学校高学年なりに、何となくこれは聞いたらいけないことな気がして、当時はネットも無かったので、しばらくの間、もやもやしたままでいました。結局、このシーンの意味が分かったのは高校生くらいになってからだと記憶しています。というわけで、オトナの階段を登るのをちょっとだけ手伝ってもらった、さんごさんを好きな異性のキャラクターとして紹介させていただきました。初めて読んだ時から今まで約30年間、ずっと自分の中では「憧れのおねーさん」です。

 

 

 

雑誌『五行歌』2018年12月号 お気に入り五行歌

毎月、購読と投稿をしている、雑誌『五行歌』の中から、
心に残った作品をピックアップして、勝手に評をさせていただこうと思います。

 

作品の下に作者名(敬称略)を記載させていただいてます。

作者名の下の数字は、雑誌での掲載ページです。

 

仲の良いフリが
特技だったのか
10年信頼した人の
中身を見た
虚しさ

 

作野 陽
31p.

 

 長く付き合い、信頼を置いていた人への幻滅のお歌。ショックの大きさや怒りでは無く、諦観にも似た静かな余韻が伝わるところに惹かれた。作者はきっと冷静で穏やかな性格の持ち主なのだと思う。見えてしまった相手の中身がどんなものだかはわからないが、作者としては許すことの出来ない一線を越えてしまうものだったのだろう。こういった心情にある人にかける言葉はなかなか見つからないが、どうか人間不信にだけは陥らないで欲しいと願う。誰も信じられない状態というのは想像以上にしんどい。生きていて疲弊する。どうかこれに懲りずにまた人を信じて欲しい。信じるに値する人間はきっとこの世に少なくはない。少なくとも私はそう思っている。

 

細かくて口うるさい上司と
自分を過大評価する部下がいる
会社なら
とっくに
辞めている

 

大本あゆみ
48p.

 

 「家庭」というコミュニティを「職場」に喩えて、うまく皮肉を効かせている。夫婦は同僚と思いたいので、「口うるさい上司」はお姑さん、「自分を過大評価する部下」はお子様といったところか。ありきたりな家族賛美ではないが、会社であればとっくに辞めている状態でも、作者はこの家庭を見放さないのだ。そこには確かな責任感と愛情が感じられる。やはり母親というものは強いと思わされたお歌。

 

父の二十才の私へ
「水飲み百姓の娘だ
気取って生きるな」
なんと不思議な
お祝いの言葉

 

山本富美子
117p.

 

 括弧書きで書かれた、お父様からの成人祝いの言葉が味わい深い。この一言だけでこのお父様のことを好きになってしまいそうだ。自分の血筋を飾ることなく話し、子供に地に足を着けて生きて欲しいと願うお父様はとても実直で格好良いと思う。作者もこの言葉が印象に残っているからこそ、歌にされたのだと想像する。父娘の微妙な、しかしきっと温かみがあるに違いない関係性が偲ばれるところがいい。

 

まず否定から入る
不平不満を
エネルギーとして生きる人
青白い炎は
暖めてはくれない

 

紫かたばみ
132p.

 

 こういう「負の感情をエネルギーとして生きる人」は割とよく居ると思う。気を付けなければいけないのは、こういう人が必ずしも「他人に不平不満をぶつけてばかりいる人」とイコールではないところ。内なる負の感情をエネルギーにしながらも、周囲には優しく接することが出来る人もいる。その一方、自分自身が負の感情をばらまいて、それに対して返ってくる負のリアクションをまたエネルギーに変えるような、ネガティブ自家発電みたいなことをしている人もいる。生き方に優劣はなく、全ての人の生き方がその人なりの「正解」だと考えているが、色々なことを考えさせられるお歌だ。

 

蛇は
自分の抜け殻に
何の興味も示さない
生まれ直した
のだから

 

柳瀬丈子
150p.

 

 蛇の脱皮を、「生まれ直した」と表現してるのがいい。抜け殻とは自分自身の残滓であり、自分の過去の比喩だと読ませていただいた。潔い蛇の有り様を想い、蛇のようにありたいと、作者ご自身を鼓舞しているかのように感じられた。人間は知能や時間の認識があるぶんだけ、爬虫類よりかは、過去に拘ってしまう生き物だと思う。個人的には過去に拘ってくよくよしている人も嫌いではない。すっぱり生まれ直せる人よりも、人間らしくて魅力的でさえあると思うからだ。それはともかく、凛と背筋を伸ばされる感じするお歌。流石と言うしかない。

 

困ったな
実家を
なくした日から
腹に
力が入らない

 

中島さなぎ
176p.

 

 肉体感覚として、実家をなくすというのはこういう感じなのだろうな、というのがストレートに伝わってくる。飾りの無い心情の吐露のような文体もいい。四、五行目の「腹に力が入らない」が特に素晴らしい。涙が止まらないとか、ずっと落ち込んで何も出来ないほどの状態ではなく、おそらくは日常生活をそれなりには送れているものの、身体から力が抜けるような喪失感がずっと付きまとっているのだと思う。逆説的に言えば、作者の実家やご両親は、それだけ作者の力の源だったのだろう。大事なものは失ってから気付くとよく言われるが、本当にその通りだと思う。

 

今日の
言い訳が
明日
後悔する
原因

 

秋桜
251p.

 

 納得するしかない。まるで、ことわざや格言のような、完成度の高い五行歌だと思う。自分に言い訳ばかりして、「なんとかなるさ」と「ま、いっか」が口癖の筆者としては大いに身につまされた。作者ご自身が、言い訳をしてしまうタイプで自分への戒めのお歌なのか、それとも、言い訳ばかりの他人を窘めるお歌なのかが気になる。

 

動かなくなった
ロボット掃除機を
捨てた
ゴミ袋の重さが
手に残っている

 

仁田澄子
345p.

 

 愛着のある家具・家電を処分する時は、少なからず寂しい思いをするものだと思うが、それが自分で動くロボットの類いだと、また違った感覚があるのかもしれない。どちらかと言うと、亡くなったペットとお別れするときの気分に近いのだろうか。もしかしたら、そこにはロボットの「命のようなもの」に対する想いがあるのかもしれないと思った。何とも絶妙なテーマと感覚でお歌を作られる方だと感銘を受けた。

 

思いやりが届かない
君の心はまだ
気づいていない
そのくらいが
ちょうどいいのだ

 

葵空
374p.

 

 一読して面白いお歌だと感じた。思いやりや優しさは、相手に届いて、相手からもまた優しさが返ってくるのが望ましいと、誰でも考えそうだが、作者は思いやりが届かないくらいがちょうどいい、と言う。これは、「世の中そんな良い人ばっかりじゃないから、届かないのが普通と考えとけよ」という前向きな諦観なのか、「大事なのは相手の反応じゃなくて、思いやりを持つこと自体が大切」というポリシーなのか、そこまでは読み切れなかったが、心に残る味わい深いお歌だと思う。

五行歌について(基礎編)

ひげっちは趣味で「五行歌」というものを書いています。

 

五行歌つながりではない、初対面の人にこのことを伝えるとほぼ全ての人が「?」という顔をされるので、ブログを始めたこの機会に一度、五行歌について長めの紹介を書いてみたいと思います。

 

ちなみに、今年で五行歌は創立25周年の年を迎えます。

5gyohka.com

 

そんな宣伝も挟みつつ、五行歌を紹介していきます。

ご興味のあるところだけでも読んでいただければ嬉しいです。

 

 

 

五行歌とは?

 

では、最初に基本のキホンから。

 

五行歌とは、一言で言えば「五行で書く短詩」です。
短歌でしたら、いわゆる5・7・5・7・7という文字数の制限がありますが、
五行歌は基本的には五行で書かれていれば、文字数や内容の制約はありません。

 

正確に言うと、目安となる決まりのようなものもありますが、そちらの説明は「五行歌の会」公式ホームページに譲るとして、とにかく五行歌は、自由で、書きやすく、完成しやすい詩型であると覚えていただければ、だいたいOKだと思います。

 

私の考える五行歌の魅力

 

では、五行歌にはどんな魅力があるのか?という点ですが、これは私もまだ五行歌を始めて2年ちょっと駆け出しのひよっこであることを承知いただいた上での主張になりますが、下記の4点だと思います。

 

  1. 制約が少なく、色々な表現が可能であること。
  2. コミュニティが比較的小規模であり、憧れの人に容易に会えること。
  3. 五行歌界全体に自由闊達な雰囲気があり、価値観の矯正や押し付けが無いこと。
  4. 日頃思っていること、心の内に溜めていることを表現として昇華することにより、心理的にも良い影響があるように感じられること。

 

この中で、4.はちょっと「※個人の感想です」という但し書きが必要かもしれないですが、前半3つは五行歌をやっている人なら概ね同意していただけるのではないかと思います。

 

五行歌用語の解説

 

では、次に五行歌やっている人達がよく使う業界用語のようなものを解説します。
コレさえ覚えておけば、アナタも今日から五行歌人!

  • 歌会(うたかい/かかい)/五行歌会(ごぎょうかかい)
    参加者が決められた日に集い、自分の書いた五行歌を持ち寄り、点数を入れ合ったり、コメントを言い合ったりする会のことを言います。開催頻度は歌会ごとに違いますが、月に1回の開催が一般的です。

  • 歌人(うたびと/かじん)/五行歌人(ごぎょうかじん)
    広義では「五行歌を書いてるすべての人」を指すと言うこともできますが、個人的には「歌会、雑誌、新聞、SNSなどの何らかの形で自分の作った五行歌を発表している人」という定義が適切だと思っています。明確な定義があるわけではありません。

  • 本部(ほんぶ)/事務局(じむきょく)
    東京都新宿区市谷田町にある「五行歌の会」のことを指します。余談ですが、私は本部行くことを勝手に「聖地巡礼」と呼んでいます。初めて本部に行ったときはドキドキしました。

  • 本誌(ほんし)/会誌(かいし)
    本部から毎月初めに発行されている、月刊雑誌『五行歌』のことを指します。日本で一番発行部数の多い五行歌専門の月刊雑誌で、発行部数は約1000部です。400ページ近いボリュームがあり、一冊あたり約350名による約2000首が掲載されています。私も毎月投稿しています。

  • 自由詠(じゆうえい)
    歌会やコンクールの際に特にテーマが決められておらず、自由なテーマで歌を作ることを指します。要するにフリースタイルですね。(⇔題詠)

  • 題詠(だいえい)
    自由詠に対して、あらかじめ決められたテーマや文字があり、それに即した歌を作ることを指します。(⇔自由詠)

  • 即詠(そくえい)
    歌会等で前もって準備した歌を出すのではなく、その場で歌を作ることを指します。

  • 吟行(ぎんこう)
    事前にグループで観光や散策を行い、そこで体験したものをもとに即詠で歌会をすること。

 

五行歌会について

 

多くの五行歌人の活動の基盤となるのが五行歌会です。
日本全国各地に約120前後の五行歌会が存在します。

開催場所は、公民館や区民センター等で行われることが多いです。
たまにカフェ等で行われる五行歌会もあります。

日時は、私が参加しているのは土日昼間の五行歌会が中心ですが、五行歌の会の会員は60~70代が中心であるため、平日昼間の会も多いです。時間は一回3時間程度です。

会費は、1000~1500円程度が一般的です。

 

五行歌会には色々な形式がありますが、多くの会では以下のような流れになります。

  1. 事前に五行歌会の事務局に未発表の五行歌1首を提出。
  2. 五行歌会当日に事務局が参加者の五行歌が書かれたプリントを用意。
  3. プリントは無記名で誰がどの歌の作者かわからないようになっている。
  4. その状態で、参加者は指定された数の歌に、指定された持ち点を割り振って点を入れる。
  5. プリントの歌を1首ずつ取り上げ、まず歌に点を入れた人がコメントを言い、最後に作者自身がコメントを言う。
  6. 5.を繰り返し、得点の多く集まった歌を表彰。

とまあ、だいたいこんな感じです。

割とゲーム性もあるので、結構参加してる間はドキドキします。
自分の歌に他の人が意外なコメントをしてくれたり、自分の読み込みが作者の意図とまるで違ったりと、新たな発見もあったりします。

一席(その五行歌会に出した歌がその日一番の点を集めた状態)になると、やっぱり嬉しいもんです(笑)

 

五行歌会には、明文化されてはいないものの「暗黙のルール」があります。
「マナー」と言い換えた方がいいかもしれません。主に以下のようなものです。

  • 自分の歌には点を入れない
    ・自分の歌が自分で好きなのは当たり前
    ・他の人の作品に目を向けよう

  • 他人の歌を腐さない
    ・なるべく他人の歌の良いところを探す
    ・前向きな批判ならOK

  • 歌会の評価は20%
    ・歌会は「歌の一般性テスト」
    順位ばかり気にしてもつまらない

というわけで、ざっと駆け足になりましたが、
五行歌についての基礎的情報をお届けしました。


もし、五行歌に興味をお持ちになったり、五行歌会に参加してみたい!と
思われた際にはいつでもお気軽にご相談ください!

 

オススメの五行歌人や歌集なども別の機会にご紹介させていただければと思います。