第29回五行歌全国大会 in いわて 参加レポート
どうも、ひげっちです。
もう2週間前になりますが、去年のさいたま大会に続き、今年も「五行歌全国大会」に参加してきました。
「五行歌全国大会」は、毎年日本各地で持ち回りで行われています。今年の開催地は岩手・盛岡でした。大会は3部構成で、11/10(日)のお昼に歌会、夜に懇親会、翌日の11/11(月)の午前中に研究会が行われました。
私は月曜に仕事が休めなかったため、残念ながら懇親会と研究会は不参加で、日曜の歌会のみの参加となりました。その代わり、前日の土曜から盛岡入りして、岩手観光をしたろうと画策し、実行に移したのでありました。
前日・岩手観光の巻
盛岡へ行くのは、6月の文学フリマ岩手以来、今年で2回目。その時に知り合って色々お世話になった宮古のよしだ野々さんが、今回も宿の手配や車での送り迎えなどを申出てくれたので、喜んでお言葉に甘えることに。ありがたいことです。持つべきものは五行歌人の友ですね。
そんなわけで、「午前中に盛岡入りしてね」という野々さんのリクエストに応えるべく、早起きして新幹線で盛岡へ。
新幹線に乗ってしまえば、意外と近い東北。
10時半過ぎには盛岡に到着。同じ電車に乗っていた東京の観月さんと合流し、野々さんとも再会を果たしました。
野々さんの車に乗り込んで、まずは一路、石川啄木記念館へ。
石川啄木の「あまりかっこよくはない」生涯を知ることができる、よい記念館でした。不勉強なひげっちなので、石川啄木については詳しくないですが、それでもいくつかの代表作は諳んじることができます。明治生まれの歌人なのに、あまり古さを感じさせない、普遍的な作風が魅力のひとつなのかなあ、などと思ったりしました。等身大の石川啄木人形があったりして、観月さんと一緒に写真を撮り合ったりもしましたよ。
その後は、石川啄木ゆかりの地をいくつか見て回りました。
お昼ごはんは、「びっくりドンキー」の1号店である「ベル」というハンバーグ屋さんでいただきました。漢飯という感じで美味しかったです。近所にあったら通うだろうな。食事のあとは観月さんと別れ、男二人で平泉の中尊寺へ。車でも一時間くらいかかる道程。野々さん、運転ありがとうございました。
中尊寺は古い寺社仏閣特有のキリッとした空気が漂う、いいところでした。
境内の紅葉も見頃で、良い感じ。
このあとは、金色堂もじっくりと見ました。
金色堂はすごかった。成金趣味じゃ無いけど、ずっと見ていても見飽きない。
金ピカの迫力があった。
盛岡に帰って、ホテルにチェックインしたあと、野々さん、観月さんに新たに合流した鹿児島の秋葉澪さんを加えた4人で夕食に。ホテルのそばの居酒屋で飲み食いしました。つまみがどれも安くて美味しい!盛岡良いとこです。健康的な時間にお開きにして、ホテルへ戻りました。そのあとは持参した本誌を読み進めたり、コンビニへ行ったりしてだらだら。23時くらいに就寝。
大会当日の巻
明けて日曜、大会当日となりました。野々さんは大会運営の手伝いのため、この日は別行動。ホテルのロビーで新たに東京の旅人さんと合流しました。午後の大会まではまだ間があったため、ちょうど盛岡でやっていた「五行歌巡回展」の様子を見に行くことに。タクシーで相乗りして会場に向かいました。
巡回展は多くの人で賑わっていて、大盛況でした。マスコミの取材も入ったようで、カワイイ置物が置いてありました。 東京の漂彦龍さん、埼玉の唯沢遙さん、広島のともこさんとご挨拶ができました。自分の作品パネルとも久しぶりの対面。
巡回展の会場をあとにして、盛岡駅前で大会前の腹拵え。海鮮丼をいただきました。
いよいよ、大会の会場入り。
会場のホテルメトロポリタン盛岡本館へ。
ロビーで千葉の今井幸男さんと遭遇。一緒に会場入りしました。
そしたら今度は受付前で、埼玉のいわさきくらげさんとも遭遇。
ここまで来ると知り合いだらけ。すでに楽しいです。
受付で渡された座席表を見て、席に着くと、何と五行歌会の超有名歌人である福岡の紫野恵さんのお隣でびっくり。若干緊張して話しかけたところ、向こうもこちらをご存知でいてくださって、嬉しい限り。これだけで今回参加した甲斐があったというもの。「いつか九州歌会にも来てください」とのお誘いをいただく。真に受けて本当に行っちゃおう。一緒に記念写真も撮っていただきました。ええ、ただのファンです。
大会がスタートし、まずは草壁主宰のご講演。
この講演は、YouTubeで聴くことができますよ。
その後は、各テーブルごとに全国大会に提出した歌での小歌会。ここでは3席に滑り込みました。嬉しいコメントもたくさんいただけてほくほく。
そして、いよいよ皆さんお待ちかねの全体歌会の得点発表。採点は事前に済ませてあるので、結果が配られるのを待つだけ。上位入賞者は壇上で表彰されるので、ドキドキです。
実は私、今回「入賞あるかも?!」と密かに期待しておりました。というのも、全国大会は採点とは別に、自分が気に入った5首に対して、作者にコメントを送れる仕組みがあり、そのラブレターのようなコメント用紙が私の席にわんさか置いてあったのですよ。こりゃあ誰でも勘違いするってもんです。
そんなわけで、気が気でない精神状態で結果発表を見ると、確かに高得点はありましたが、表彰の対象である10席までに入ることはできませんでした。ホッとしたような、ガッカリしたような・・・。
まあ、冷静に考えれば、私の提出歌は、ちょっと下品な作品だったので、人を選ぶ歌だったのでしょう。上位入賞歌はさすがと思える作品ばかり。野々さんと旅人さんが同点7席でした。おめでとうございます!
歌会後は、駅ビルでじゃじゃ麺とソフトクリームを食べて、お土産を買って、新幹線へ。楽しい旅路でした。お目にかかれた皆さま、ご一緒した皆さま、ありがとうございました!
来年の全国大会は東京・市ヶ谷であるそうです。また多くの歌人とお目にかかれるといいなあ。
(了)